平成26年11月2日~4日
展示会名
1,050人以上の来場者で賑わう

 一週間前の天気予報では、また今年の唐津くんちも天候に恵まれないのか、と心配させられましたが、11月2日は曇り、3日は晴れ、4日は快晴という快適なおくんち日和となり、3日の人出は28万5千人と唐津市は発表していました。
 「全国唐津っ子連合」は、今年も大手口センタービル3階の会議室を借り切り、2日から4日までの3日間、「記憶に残そう『幻の曳山』展・第2弾」を開催しました。

多数の来場者

 今年の展示品は、「黒獅子」「三ツ尾の金魚」「恵比寿と鯨山」という「幻の曳山」の新作模型3点と、昨年展示した「三ツ尾の金魚」の旧作模型1点の、合計4点としました。
 この展示をお知らせするチラシを、新聞折込みにして唐津市全域に配布したこともあって、予想以上の方に来ていただくことができました。11月2日200名、3日500名、4日350名で、合計1,050名に達しました。家族連れ、若者、高齢者、子供たちなど広い年齢層にわたっていましたが、是非見てみたいという思いで来場された方が多く、4点の模型を囲んで人垣ができ、身動きができなくなるほどの人が集まったこともありました。また3日の閉場時刻を過ぎたころには、大勢の方が一挙に来場され、人数のカウントに漏れた方も少なくなかったようです。
 中には、唐津観光推進議員連盟代表の田中秀和市議、唐津観光協会職員、市役所職員、十四代中里太郎右衛門氏、さらに肉襦袢を着込んだ10カ町の成人曳き子、の方々も来場されていました。紺屋町出身で東京在住の男性は、黒獅子を見て痛く感動され、叔母に金魚山の話を聞いていたと語る高齢者も来られ、漆芸に詳しい女性も見えたりして、昨年よりは多様な人に見ていただいたのではないかと思います。
 今回も来場者の方にアンケートをお願いし、展示した4点それぞれについてのご意見やご感想を記入していただきましたので、その内容を紹介します。代表的な感想文も付記しています。

黒獅子模型

黒獅子
 多くの方が、以前実際にあった曳山として親しみを持たれていて、十分の一の模型を見て再確認された様子でした。模型に好感を持った人が75%を占め、赤獅子、青獅子、金獅子の中にあっても、黒獅子のそれらに負けない存在感を感じ取っていただいたようです。特に漆黒と言われる色の深みと光沢は、漆の美しさを存分に発揮させるようで、紺屋町が復活させることができなかったことが惜しまれてなりません。アンケートの中でも、曳山として「復活してほしい」と特に記入された人が、4点の模型の中では最も多い結果となっています。
 「縮小とはいえ色つや、すごいですね」
 「黒い漆の色がとても美しい」
 「こんな素晴らしい曳山が消えたことは大変惜しいことだ」
 「黒獅子は色が黒ということもあって、より迫力があるように感じました」
 「黒色が光っていてきれいな曳山と思いました」

鯨山模型

恵比寿と鯨山
 この鯨山の話について知っている人は、ほとんどいませんでした。しかし呼子・小川島の鯨漁が、鯨組主・中尾家と唐津の鯨商・常安家の隆盛を築き、そのお金が回り回って唐津町人を潤し曳山を作る機運を生み出したであろうことを説明すると、十二代中里太郎右衛門が提唱した鯨の曳山も、唐津にとって意味があることを理解してもらえるようです。この模型を見ると、その迫力や、勇壮さ、躍動感に魅了されるようで、この模型に好感を持った人は76%で、黒獅子よりも人気がありました。
 「鯨は今にも泳ぎ出しそうですばらしい」
 「迫力があり一番かっこ良かった」
 「鯨の漆が、海から今出てきたような光沢ですばらしい」
 「鯨の目が何とも言えず愛らしい」
 「動きのある勇壮さが好きです」

金魚山模型2点
三ツ尾の金魚 手前:その一 奥:その二

三ツ尾の金魚(ランチュウ)
 八百屋町が曳山を作りかけていたことを知る人は3割くらいと思われます。模型に好感を持った人は試作その一、その二ともに約50%です。かわいい、子供に人気が出る、といった評価がある反面、怖い、グロテスク、という評価もあり、意見が分かれています。その一とその二を比べて特に注目されたのは、その一は派手さ、迫力、銀色、色合いの良さなどで評価され、その二は可愛さで評価され、これまた双方ともに甲乙つけ難いという結果でした。



 今回の展示の一番の収穫は、「黒獅子」の迫力と美しさが評価され、「恵比寿と鯨山」が初お目見えであるにもかかわらず、その勇壮さと躍動感が高く評価されたことでした。反面「三ツ尾の金魚」のランチュウは造形的に難しいところがあり、評価を得るためにはもう一段の改善が必要だと思わされました。

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